毎夜の事ながら市丸の部屋に来ている日番谷。
今から大人の時間。そんな時に言われた、その一言。
「如何してそんな事聞くん?」
「別に…。ただ気になったから」
布団に組み敷かれたまま、何だか面白くなさそうな顔をして。
「冬は?何で僕と付き合ってるん?」
反対に聞き返してみた。すると、僕の可愛い子は驚いた表情を見せ。
「俺が先に聞いてんの」
「ええから」
「………好きだからに決まってんだろ」
「僕も。同じや」
耳まで真っ赤にして答える日番谷。腕を固定してるので、身動きは取れず、僕の言った一言で更に頬を赤らめる。
本当に可愛いと思う。
愛しくて、愛しくて。
振れるだけの軽いキスを、そっと唇に落とした。
「……ええ?」
「うん…」
ガサガサと布の擦れる音。部屋の隅にある灯籠が二人の影を揺らす。
「あっ…」
首から順に下へ下へと舌を這わせ、桃色に膨らむそこへ到達した。
強弱を付けて吸い付いて、時に甘噛みしてやれば耳に飛び込む喘ぎ声。
少年は下肢をモジモジとさせ、無言で強請る。
そこに振れてやれば先走りが期待に蜜を漏らし待っていて、わざと意地悪く振れてやればいいトコを自分で持ってきた。
いやらしくなったなぁ。
満更でもない表情で、市丸は口角を吊り上げる。
「ふ…んっ……市丸っ」
「ん?」
「もっと……」
翡翠の瞳に涙を浮かべ、妖艶なその姿は僕の雄を反り立たせる。
「ああっ、あっ…ぅあっ」
先走りのお陰で少年のそこは濡れており、市丸の指を一気に二本咥え込んだ。
上下に動かして自身のを受け入れるための準備。そして、指をもう一本増やせば喘ぎは最高潮に蜜の篭った声。
バラバラに指を動かし可愛い君のいい場所を刺激して。
「ひっ…やぁっ…も、だめっ」
あっさりと限界を知らせてきた。
「ええよ」
僕も我慢の限界やし。
早く冬と一つになりたいから。
許しを出した途端、蜜を溢していたソコから飛び出す白濁。息も荒く、ほんと子供とは思えない程いやらしい。
「入れるで?」
「う…ん」
グチュ。
結合部が擦れ、水の動く音。
「あああっっ…ひぁっ…」
始めの圧迫感は如何にもならないらしく日番谷は市丸の背中へと腕を回し、懸命に耐える。
「あ、ああっ…市丸っ…大好きっ」
「僕も大好きやよ」
「やだっ…他の人とか見ちゃやだっっ」
ギュウギュウと抱き付いてきて、喘ぎと交え君が言ったその言葉は僕には不思議でしかなくて。
「冬?如何してそんな事言うん?」
「はっ、ああっ…だって…」
「だって?」
「市丸の事、好きだって奴…いっぱい居るもんっ」
その後も僕は大人だからとか、俺以外の人にも優しいだとか。
いっぱい、いっぱい君は涙を溢しながら言ってきた。
「俺…ずっと市丸の側に居たいっ」
本気で耳を疑った。
あの意地っ張りで、素直じゃない君のその台詞。
「ずっと一緒やて。離したりはせぇへんよ」
「本…当?」
「僕は嘘付かへん」
安心したのか少年の顔に僅かな笑み。ポロポロと涙を溢し、小さく頷く。
「ほな、今から証拠を見せましょ」
「あっ、ああっっ…や…激しっ」
普段素直じゃない君からの、はっきりとした独占欲に僕の心はうかれてしまった。
嬉しい以前に、同じ感情を抱えているのだと言う事実に幸せを感じる。
反面、不安を感じさせる態度をした自分に苛立ちを覚え、今日は何時も以上に優しく君を愛そうと一人心に決めた。
End
恋愛に不安は付きもの。
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